やらないといけないことがあるのにやる気がおきないことって誰でもありますよね。
今回はやる気を高める方法についてお話していきたいと思います。
やる気とはそもそも何なのか?
やる気がでないといっても、そもそもやる気とはなにか?と深く考えることはあまりないと思います。
僕たちは何かを達成したり、欲しいものを得ることにやる気を感じると普段考えています。
逆にそれを感じられないときは、やる気がでないといいます。
「ドーパミン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
最近では映画やドラマでも頻繁に出てくる言葉なので、一度は聞いたことがあるかもしれません。
ドーパミンとは、脳の神経伝達物質の一つで意欲や深く結びついています。
僕たちが何かをやりたい!と強く感じるとき、このドーパミンがドバドバ出ています。
実は、このドーパミン。
最近の脳研究でやる気と深く関係があることが分かってきています。
ある研究で、ラットの脳に電気刺激を与えて、脳のある部分がやる気と深く関係していることが分かりました。ラットが自分でボタンを押すと、電気信号が送られその部位に刺激を与えると、マウスは強い欲求を感じ、ひたすらボタンを押し続けたそうです。空腹や苦痛を感じてもやめることがなかったというから驚きです。
やる気を高めるには期待感を高めることが大事
さっきのマウスの実験などから、行動へと駆り立てる脳の部位は、快感ではなく欲求をコントロールする場所だったということが分かりました。
欲求を感じるのは、快感ではなく何かを得られるという報酬への予感を感じたときだといいます。
僕たちは快感が得られるときにやる気が高まると普段思っています。
ところが、研究者によると、そうではなくやる気は「期待」が高まったときに起きるということがわかっています。
逆に言うと、期待が持てないとき、やる気がでないとうことになるんですね。
太古の昔、人類は生存のために期待が高まることに対して行動を起こすようにしていました。
それは例えば、食料が見つかりそうな時やパートナー見つかりそうな時など、魅力的な報酬が得られそう、という期待感で行動起こすことがとても理にかなっていたからです。
「こっちに行けば木の実がありそうだな」、「素敵なパートナーと出会えたらうれしいな」などですね。
そういった期待から行動起こすことがそのまま生産や生存や子孫繁栄につながったのです。このように、ドーパミンは人を幸せにするためではなく行動させるための道具と考えることができます。
現代は誘惑に囲まれている
さて、僕たちが生きている現代の世の中は原始時代とどう違うでしょうか?
今の時代では、街に出れば新商品の電化製品の看板やおいしそうなスイーツの甘い香り、魅惑的なセクシーな女性のポスターなど多くの誘惑に溢れています。また、スマートフォンによって、SNSで面白いコンテンツをいくらでも楽しむことができます。
そういった意味で、太古の時代よりもドーパミンがたくさん出やすくてやる気がでないというより、いろいろなことに目移りしやすい状況になっているということもできます。
商品をセールスする人たちは、このことを熟知した上で僕たちへ広告を流しています。
目新しさは人間の脳に報酬を予感させて、強い欲求を起こすことが分かっているので、次の商品やサービスがどれほどこれまでと違うのかを強調しています。
また、スーパーの試食をすると、その後の購買意欲が高まることも分かっています。
一方で、僕たちは自分たちが本当にやらないといけないことや目新しさを感じないことに対して、やる気を起こすには苦労することが多いです。
そういった意味で、現代は自分が本当にやるやるべきことはやる気が起きず、コントロールしないといけない誘惑には負けやすいというツライ時代に生きているともいえます。
やる気を高める具体的な方法
さて脳の仕組みでドーパミンがやる気と結びついているということが分かったと思います。
では、具体的にどうやってやる気を高めるの?というお話です。
先ほどもお話した通り、脳にやる気スイッチが入るのは、報酬の予感を感じたときにドーパミンが放出されるからでした。
ということは、やる気を起こしたいと思ったときに、何らかの報酬と結び付ければ良いということになります。
たとえば、勉強をしないといけないとしたら、素敵なカフェで甘いスイーツと一緒に勉強してみるとか、スポーツの大会で勝利したら、焼き肉を食べに行くなどです。また、夢や目標を達成した時の気分をイメージすることもやる気を高めるには良いとされています。
本当に手にするべき報酬とは?
逆に、誘惑に負けてはいけないものもあります。
衝動買いや食べすぎ、SNSやゲームのやり過ぎなどです。これらのそこから何かを得られるという報酬の予感から走ってしまう行動ですが、その行動を取ったときに得られるものは多くはないこともあります。
なので、本当に手にするべき報酬とは、期待した結果が満足や幸福、不安やストレスの解消に結びついているかがカギとなります。
まとめ
今回はやる気がでないことについてお話してきました。
今の時代は、誘惑とストレスにさらされた時代といえます。僕たちが自分自信で脳をコントロールして本当にやるべきことに向かって行動できたら素敵な人生が送れると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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