こんにちは。
今日はねたみについてです。
友だちや同僚の幸せや成功をあなたは心から祝えますか?
僕は正直、まだまだですね(笑)
周りの人が自分がほしいと思っていた幸せや成功を手にしたとき、「仲間ならお祝いしてあげるべき」と思いつつも、心のどこかでは、やっぱり「くやしい」とか「ずるい」なんて、ねたみの気持ちがぐつぐつと湧いてきちゃいます。そんな自分を
「あー自分ってなんて心の狭いヤツなんだ」
なんて自己嫌悪にもなってしまったりもします。このねたみという感情。うまく付き合うことで成功に結びつくと言われております。
今日はそんなねたみとの付き合い方についてまとめてみます。
ねたみの正体
他人の成功や幸せへのねたみの気持ちを感じたことがあれば、思い出してみてほしいんですが、どんな時に感じますか?
「大好きなアーティストのライブチケットを自分は取れなかったのに友達がゲットしたと聞いたとき」
「会社の同期が自分よりも早く昇進したとき」
「子供がほしいのになかなか出来ない中で、知人に子供が生まれたと聞いたとき」
考えてみるといろいろな場面がありますよね。
こんな時、よく人が陥ってしまう行動は、
「きっとズルいことをしたから上手くいったんだ」など陰口を言ったり、
「いつか失敗しないかな」なんて妄想してみたり。
ねたみの感情は、文献などを読むとじつはけっこう複雑な感情でして
- 「あの人と同じようになりたい、手にしたい」という羨む気持ち
- まだ手にできていないという悔しさ
- 「あの人ばかりずるい」という不公平感
- 「あの人に比べて自分はなんてダメなんだ」という劣等感
- 「あの人も失敗すれば良いのに」という気持ち(心理学的に「シャーデンフロイデ」と呼ばれます)
といったかんじです。
このねたみの感情は、アメリカや日本の大学で研究されていまして、男女差の違いや自尊感情、自己愛、同情などとの関係も調査されております。
で、結論からいうと
ねたみとは「自分が本当に望んでいることを指し示すモノ」である
というところになります。
さらにいうと、その望んでいることが「どれだけ手に入りやすいと自分が思っているか」というところもポイントだそうです。
たとえば、大富豪のセレブやスーパーモデルみたいな人がリゾートで撮ったインスタ投稿を見るのと、友だちや同僚があげた投稿を見るのとでは、意味合いが変わってきますよね。
これは、獲得可能性と心理的距離(ほしいものを手にできる可能性と心の近さ)の問題ともいわれています。
つまり、
同じ状況の身近な人の幸せや成功は、自分も得られる可能性が高いので、ねたみの対象になりやすいんだそうな。
いっぽうで、たとえば年齢的な問題や生まれつきの容姿とか自分ではコントロールできないこと(獲得可能性が低い)は劣等感や不公平感につながりやすいそうな。けれど、努力すれば自分も得られる(獲得可能性が高い)と劣等感や不公平感につながりにくいと言われています。
ただ、自分も本当にほしいと思っているものでないと、どんなに良く見えるものでも「悔しい」とか「ずるい」と感じないですよね。お金に興味のない人も世の中にはいますし、有名になってちやほやされたいと思わない人もいるわけです。
なので、ねたみとは
- 心の距離が近い(身近)なほど感じやすい
- 自分が本当に望むものを教えてくれる
- 自分にはどうしようもないと劣等感を感じやすい
といった感情になるかと思います。
ねたみが問題になるとき
最近では、ねたみは良性のねたみと悪性のねたみがあると言われていまして、
良性のねたみ = あの人のようになりたい!自分もがんばろう
悪性のねたみ = あの人だけずるい!邪魔してやろう
というかんじです。問題になるのはもちろん悪性のねたみです。
また、自尊感情が低いとねたみを持ちやすいとも言われておりまして、自分を大切に思う気持ちが低いと人間関係にヒビが入ったり、落ち込みやすいとか社会生活で問題になるわけです。
ねたみの心を生かすには?
ねたみも上手く使って目標に近づくモチベーションに変えるには具体的にどうしたいいの?についてオススメされている方法を紹介します。
信頼できる人に、そのねたみの感情を打ち明ける
「こんな感情持っちゃダメだ」なんて自分を否定するのではなく、ねたみの感情は自然なことで、それは自分が本当に望んでいるからなんだ、と認識するキッカケにするといいと言われています。具体的にどの部分にねたみを感じるかで、より深く自分が目指すところがハッキリします。
たとえば、会社で成功した同期を見たときに、
昇進して収入が自分より上がったことにねたみを感じる→自分は収入をあげたいと思っている
上司や他の同僚からの賞賛にねたみを感じる→自分は認められることを望んでいる
ってことがわかるワケです。
信頼できる人に打ち明けることで、自分の感情を受け止めて向き合えるようになると言われています。そういった相手がいない場合は、ノートなどに書き出してみるのも良いと思います。
成功した人を祝う
ねたみの心を持ちながら、相手を祝うというのはなかなかむずかしいかもしれませんが、
「相手が成功したからといって自分が成功できなくなるわけじゃない」
「相手が成功したのは見えない隠れた努力や苦労がたくさんあったはず」
「自分もがんばって同じようになってやろう」
と考えることで祝福の気持を持ちやすいといいます。また、成功した人や幸せを手にした人を祝うことで、自尊心が高まります。
人生は椅子取りゲームじゃないので、他人を祝福したからといって自分が幸せになれないわけじゃないと考えるのが吉ということですね。
また、ねたみの対象となる人を祝うことで、成功している人の仲間入りしやすいとも言われています。
僕自身はそこまで人間ができているわけじゃないので、あまり人のことは言えませんが、意識して変えて行けば明るい未来があると信じています。
まとめ
今日はねたみの心についてまとめてみました。
他人の不幸を悲しむことはできても、その人の幸せを心から祝うのはなかなかむずかしいもんです。ねたみの話題はまだまだ深くて、本文ではあまり触れなかった、シャーデンフロイデ(他人の不幸を喜ぶ感情)は
自己愛が強い人の方が強くなりやすい
女性より男性の方が強くなりやすい(神経的な構造で)
なども言われています。ここら辺ももっと突き詰めてみると面白そうですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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