こんにちは。
一昔前にEQという言葉が流行ったのを覚えてますか?
〇Qという言葉は今ではいろいろ出来ていて、IQ(知能指数)、EQ(心の知能)、DQ(発達指数)、AQ(逆境指数)、CQ(好奇心指数)など・・・
「なんでもQつけとけきゃいいんじゃない?」
といった状態でございます。
そんな中で、EQ(Emotional Intelligence Quotient)は、自分や他人の心の動きを理解してコントロールする力です。
IQ(知能指数)は誰でも知っていますよね。
いわゆる学習能力を測る知能指数です。それに対して、EQは心をコントロールする力です。
この自己コントロール力や人間関係力が成功に不可欠というデータが研究によって出てまして、また注目されるようなっています。
今日は知っているようで知らないEQの再入門ということで、
あらためて
「EQってなんなの?」
「なんで今、またEQなの?」
についてまとめてみたいと思います。
EQのおさらい
まず、EQについてあたらめておさらいしときましょう。
EQという言葉は、心理学者のダニエル・ゴールマン博士の著書「Emotional Intelligence(邦訳『EQ こころの知能指数』講談社、1996年)」によって、いっきに広まりました。
さっきも話したように、EQはいわゆる心の知能指数で自分や他人の心の動きを理解して、コントロールする力なんですけども、この力が成功に不可欠と言われているんです。
たとえば、
「仕事で成功している人の90パーセントはEQも高かった」
EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック サンガ、2019年)
「仕事の成果が低い人のうち、EQが高いのは20パーセントだけだった」
というデータも出てまして、EQが高いと成功しやすいと言えそうです。少なくとも、EQ高いだけじゃ成功できないかもしれないけど、低いと成功は難しい!というわけです。
(ちなみにIQが高い人が成功している確率は20パーセントほどだそうです)
で、EQには4つの分野に分かれてまして、
- 自分の感情を認識する力
- 自分の感情を管理する力
- 他者の感情を理解する力
- 人間関係を管理する力
があると言われております。
それぞれはバラバラではなくて、お互い結びついてます。
自分の心の動きに気づけないと、管理することはできないし、自分だけじゃなく周りの感情に気づき、コントロールすることが大事っていうわけですね。
人の脳に信号が入るとき、脊髄から大脳辺縁系っていう人間の感情が生まれてくるところを通って、理性をコントロールする前頭葉の部位にいくんですけど、この感情と理性のコミュニケーションのバランスを取る力をEQと呼ぶんだそうな。
なぜ今、EQ?
じゃあ、なんでまた今またEQなの?ということですが、
EQで言われる自分を管理する力ってのは、最近だとGRITにも通じる話ですし、人間関係力だと、ビッグファイブといわれる性格診断でも扱う内容だったりします。
なので、個人的には中身がまったく違うモノというよりは、スポットライトの当て方が違うだけなんじゃないかな、って気がしてます。
とはいえ、自分をコントロールしたり、他者とうまくやっていく力ってのはいつの時代も変わらない人間のテーマなわけです。
で、EQは言葉は知っているけど、具体的な内容や高め方はあまり知られていなかったりしますが、EQと成功の関連性や、具体的な高め方も研究されてまた注目されるようになったんじゃないかな、と思います。
EQは高められる
IQはほぼ遺伝で決まると言わてまして、生まれてから変えるのはむずかしいんですけど、EQは後天的に高めていけると言われております。
「EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック サンガ、2019年)」の中で、2003年から2007年の5年間でどれだけEQが変化したかを調べた研究があって、EQが高い人は5パーセント増えて、低い人は17パーセント減っているなんてデータもあります。
面白いのは、EQのトレーニングを受けていない人でも、周りにEQの高い人がいるとポイントが上がることが分かったそうな。遺伝的なパーソナリティの要因もないわけではなさそうですが、トレーニングで変えていけるっていうのは朗報じゃないでしょうか。
ただ、その後の2008年にリーマンショックの影響などでまたEQが下がったってことも分かってます。
まとめ
EQは、トレーニングで鍛えられるということで、IQのような才能じゃなくてスキルみたいなもんだという意見が多いですね。一度高めても状態が悪くなるとまた下がることがあるようなので、「心や脳の健康状態」くらいに考えるのが個人的にはしっくりきますけど。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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